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優秀なファイナンシャル・プランナー(CFP®)が、中立な立場でアドバイス

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「ダム経営」

　「節税」とは、ただ単に私欲のために行うものではありません。

　会社の中に「ダム」を持つことです。イザという時に対処できる余裕を持つことです。それは、あなたの家族とも言える社員とその家族を守ることでもあります。

　「経営の神様」と言われた松下幸之助氏は「ダム経営」を提唱しました。
　『会社にダムをつくって、そこに水を蓄え、それによって水の流れを調節し、洪水が起きないよう、あるいは水不足に困らないように、水を無駄なく活用する。これが、不景気はもとよりさまざまな困難に出あったとき、大きな力となることを、私はしばしば経験してきました』と述べています。





当り前のことを当り前にやる

　ある経営者向けのセミナーで、某有名会長がこんな話をされていました。


　毎年毎年、税務署に奉仕ばかりしてたんじゃ、経営者失格だと私は思ってます。業績が落ちてきて「赤字になったから、前に納めた税金を返してくれ」と言ったってねぇ、これ税務署は取り合っちゃあくれませんよ。
　もちろん、納税というのは企業人・国民としての義務ですからね、私もちゃんとやってます。しかし、日頃からキチンとした手も打たないで、イザという時、従業員やその家族を路頭に迷わすようじゃ、そもそも経営なんかやる資格はないと言いたいですね。
　企業理念を実現していくんだ、なんて言ったってね、地に足をつけた現実的な計画と行動、これがなけりゃダメなんですよ。私の言う「節税」というのはね、その「現実的な行動」のひとつなんです。リスクがあって、それをヘッジできる手段があるならば、ヘッジするのは当り前ですね。この、当り前のことを当り前にやるということ。これができていないことが結構多いんですね。
　だけど、勘違いしないでくださいよ。「節税」と「脱税」とは違いますからね。「脱税」は企業にとっても犯罪です。必ずね、大きな報いを受けることになる。我々のような中小企業にとっては「正しい節税」をすること。これがね、経営者としての「義務」だと私は思ってます。・・・何でもいいから、認められる範囲内で、打てる手をキチンと打っておくこと。これはね、私が創業から今までいろんな失敗をしてきた中で、確実に言えることなんです。


　「税金を払うのがもったいない」というような低レベルの話ではなく、会社と従業員を守るための経営者としての「義務」である、という認識が大切なのだと思います。

『賢者の節税』より




お知らせ・・・コラム



　その時、スーツ姿のままプールに飛込んだ人がいました。その人は、Aさんの脇にピッタリ付いて「頑張れ、頑張れ！」と大きな声で励まし続けます・・・

　私は若い頃、アメリカ帰りのビジネスマンにこの本を薦められました。彼は高卒で大手都銀に入社後、選抜されて社費留学で米国に渡りコンピュータ関連の学位を取った・・・

　突然、涙が止まらなくなりました。
　あれは、私がまだ三十代の頃でした。仕事で思うような成果が出せず、多少のことなら相手（顧客）の事情を無視しても良いのではないか・・・

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